「 ねぇ 椿、上山くんにくっついてないで こっち来てよ~ 部屋なら暖かいから! 」
もう、せっかくラブしてんのに~
私は柚奈に呼ばれて葵とリビングにいき、外は雪が降っていたと話した。
窓を開けて雪を見る柚奈、加寿也はビデオをつける。
私は葵と柚奈の後ろから雪を一緒に見る。
葵と初めての雪だなぁ
「 ちょっと、私の後ろではイチャつかないでね!」
「 ひがまないの~」
葵ともっともっと雪が見たいよ、ずっと。
「 椿、風邪引くから 」
「 うん 」
肩を抱き寄せてくれる葵に嬉しさでいっぱいになる。
ビデオを見ようと 4人で並ぶように座って予告編を見ていると、雅が部屋から出てきた。
「 兄貴? 水か?」
「 薬が効いたか楽だし シャワーしてくる 」
えっ!?
「 雅も見るか?」
「 あ、雅くん シャワーしていいの?まだ 無理しない方がいいよ 」
高熱が一気に下がるなんて… 病院の薬だからだろうけど シャワーで湯冷めしない?
「 心配なら 椿ちゃん一緒に入るか?ん?」
なっ…!!
「 ちょっと 上山先生 冗談キツいよ!」
柚奈、もっと言ってやんな!
雅くんって ほんと女好きっ
「 雅、葵の雷落ちる前に入ってこいよ 」
加寿也に言われ 笑みを見せながら浴室に入っていった。
「 椿~ 上山先生 イケてないけど!あれ、なんなの? いつも爽やかに優しくてカッコいいのに、今の先生は何っ!?」
わかるよ、うん、わかる。
「 柚奈、あれが本当の先生だよ。私は慣れたけどね 」
雅のギャップに戸惑う柚奈も いつか 慣れるだろうと思いながら 私は葵に微笑んだ。

