お隣さんと内緒の恋話


葵の必死な声に玄関を開けると、冷たい風と一緒に中に入り私を抱きしめた。


「 葵?」

「 ごめん、椿… 雅の奴が、ごめんっ 椿は悪くない…」


葵… 許してくれるの?

私だって非があるのに…


「 ごめんね、葵… 私もちゃんと雅くんを…」

「 いい、俺が雅を消す… アイツの余韻は残さない 」



そう言って私にキスをする葵。

胸の奥でキュウンとなる気持ちが身体中駆け巡る。

一歩、また一歩と私は後退し、葵に合わせて歩いて行く。


「 椿… おいで 」


私の部屋のベッドに座ると キスの続きに考える思考なんてあるわけがない。

そんな甘い状況下で いつしか下着姿。

部屋に明かりはついていない。

リビングの明かりが隙間から入るだけ。

ベッドに沈む私を抱きしめ繰り返す葵のキスに体が変化する。

でも、突然 始まりを告げたはずの甘いキスが止まってしまった。



「 椿、俺… 情けないけど、雅の事で こんな… おかしいよな 」


葵…


葵は私の事をわかってくれてるし、今 雅のせいで感情が流れてるのはわかる。

でも、これからの私たちには勇気と前向きな心が必要。


「 ねぇ 葵… 私、恥ずかしいし 怖いけど… 葵と結ばれるのは運命だって思うよ 」


おかしいかな、こんな風に言うの…

それくらい 大事って事が言いたいの。



「 俺も… だから、今はこのまま一緒にいたい 」


うん、そうだね。

それもいいかも…


互いにあたたかい体温を交えながら笑みを見せてはキスをする。

そんな繰り返しが たまらなく 愛おしい。