お隣さんと内緒の恋話


自宅に帰るまでブラついて、葵と話ながらこのまま おばあちゃん宅に行こうと話していた。



「昨日の こたつは良かったよな~」

「 うん、団らんしちゃったね 」


今日は何かなぁ?楽しみ~


「 雅くんはどうするの?」

「 ああ、兄貴か~ 電話してみるか 」


すぐに葵が雅に電話をかけると出ず、折り返し かかってきた。

雅は 加寿也に呼ばれているらしく、葵と私まで一緒にと言われた。


「 加寿也さんが?」

「 なんだろな、また聖奈さん来たりして… 」


ん~ それだと雅くんと またなんだかんだありそうだしなぁ…

揉めてるの 見たくないし。


「 どうする?別にいいよ、俺だけいてもいいしな 」


そうだなぁ、たまには おばあちゃんと ゆっくりもいいかな。


「 葵、私は遠慮しとくよ。おばあちゃんとご飯食べる 」

「 それがいいよ、おばあちゃん 一人はな… 」


私と葵は一旦自宅に戻り、私は おばあちゃん宅に行く準備。

葵は雅の帰りを待った。

時間は6時半。

私はおばあちゃんから電話があり、行こうとすると 柚奈から電話がかかってきた。


「 柚奈、どした?」

『 椿、夜 時間ある?』


なんかあったのかな…


「 今から おばあちゃんとご飯だから その後ならいいよ~」

『 じゃあ 来てね 』



何か話したい事があるのがわかり、なるべく早く行こうと おばあちゃん宅に急いで行った。

夕食は 焼きそばと、豆腐田楽、きんぴら。


わぁ、美味しそう!


「 椿、残りは持って帰りなさい 」

「 ありがと!明日食べるね~ おばあちゃん、柚奈と約束あるから 行くね?明日は葵もくるからね 」



そう言うと 私は 早々に食べて おばあちゃん宅を出た。

自転車で行こうと思い 自宅に寄ると、一台の車がそばに止まった。

スモークガラスの窓が開くと、加寿也が笑みを見せた。



「 加寿也さん!」

「 久しぶり、椿ちゃん 」