私が行くと、壮真の横に加純が立つ。
葵は怒って行く私を見ながら壮真を見た。
「 なんで椿が怒るんだよ…」
「 怒るよ、俺でも。 風見、玉木と別れてすぐ違う女となんてな… 比べるなよ? 玉木と、そこの彼女を 」
「 え… 」
言うだけ言って私の元に駆けてきた葵が私の肩を抱き寄せ歩く。
葵は私を怒りっぽいと思ったかな…
「 なぁ 椿、今は ほっとけばいい。いつか気づくだろ 」
「 うん…」
そうだね、柚奈をフッた事 後悔すればいい!
壮真があんな奴だったなんて、ムカつく。
公園では壮真を心配する加純がそばにいた。
「 壮真先輩… 私が そばにいるから 」
加純は返事をしない壮真のそばを離れないようにしながら 二人は公園を後にした。
私と葵は公園からの帰り道、コンビニに寄るかどうか話していると、コンビニ手前で偶然にも玲音に会った。
「 あれ、椿… と上山か? なんだよ、肩なんか抱いて… マジで付き合ってんのか? 」
コイツも、バカ! どいつもこいつも、バカ!
「 玲音、黙ってくれる? 説明しても 聞かないんだから 」
笑里もなんで玲音がいいの?
ほんと わかんないわ。
私は玲音を無視して葵を引っ張るように歩いた。
「 椿、俺を庇わなくていい 」
「 何言ってんの!玲音の勝手な勘違いが今も誤解生んでるんだよ? いつまた、何されるか…」
「 最近 怒りっぽいな、椿は。キスしてる時だけ無口だな 」
なっ、ちょっと!?
「 葵!なんて事言うのっ 」
キスしてたら無口に決まってるじゃん!
だって、口塞がれてるんだから… 葵に!
「また怒ってんの?椿 」
笑う葵を私は ムッとして背中を叩いてやった。

