葵と甘いキスをしたあと、くっついたまめ話をしたり携帯ゲームを一緒にやったりしていた。
二人でいる時、ドキドキと照れが常にあり、目が合えば キスをして お互いにイチャイチャを楽しんでいた。
「 椿、なんか飲む?」
「 うん。緑茶でいいよ 」
「 …緑茶以外もあるよ、リンゴと牛乳 」
リンゴと牛乳かぁ…
「 じゃ、リンゴで 」
葵に言うと部屋から出てリンゴジュースを入れに行った。
その時 私の携帯が鳴って 見てみれば 壮真からだった。
え、壮真?
「 もしもし、壮真?」
『 椿、あのさ、もう家か?』
ん、なに…
「 家ではないけど… なんで、どうかしたの?」
アパートの事 みんな知らないからなぁ
ん~… いつかは言わなきゃ。
『 ちょっと会える?』
え…
そこに葵がジュースを手に戻ってきた。
『 椿?』
「 ごめん、かけ直す!」
そう言って電話を切る私を葵は何も聞かない。
それが苦しくて 私は壮真から電話があって会いたいと言われた事を話した。
「 たぶん、柚奈の事だと思うんだけど…」
それか あの1年の加純って子のことかな…
「 風見に会うなら 俺も行こうか?」
「 いいの?せっかく二人でいるのに…」
「 しょうがないだろ、それに風見は男だしな 」
へ…… 男って、壮真?
まさか、葵が壮真にヤキモチかと思い 葵を覗きこんだ。
壮真は男だけど 男だと特別意識した事がないだけに、葵の言葉が不思議に感じた。
「 葵~ 私は誰にも取られないよ?」
「 は!? な、なんだよ、当たり前だろっ 」
葵が壮真を意識したなんて、ちょっと ありえないんだけど。
ぶっ… あの壮真になんて、微妙。
「 葵、私の隣にいてね 」
そう言って私は背を向けている葵に抱きついた。

