邪魔はさせない… そうは言っても お邪魔虫はどこにでもいて いつ現れるかわからないだけ。
お互い自宅に帰ってすぐ、着替えて葵宅に行った。
今 私は葵の部屋で、葵と密着し 何度も交わすキスをしていた。
葵の私の頬を包む手が暖かい。
「 椿… 」
そう呼ばれた時、私は天井を仰ぐように 葵の顔を下から見ていた。
あ…
ドクンっと跳ね上がった心臓に、私自身 この状態に思考がついていけていない。
優しいキスは止まらないまま、私も葵の首に腕を回した。
私の頭の中では プチパニック中。
どうしよ、これは 熱いラブな状況…
でも、つまり キスにも種類があるわけで、その先もあるわけで…
子供だけど、子供じゃないし…
そんな忙しく考える頭を落ち着かせるように、葵のキスはおでこに。
そのまま笑みを見せた葵は 私を起こして 足の間に閉じ込めた。
何がなんだか内心 戸惑う私をギュッと抱きしめる顔が、耳元で話す。
「 椿、俺… 」
その瞬間、なぜか先にある言葉がわかったような気がして 呼び止めた。
「 葵!あ、あのね… あの… 私、その… 」
心の準備が、なんて口には出来なかった。
急いで大人になる必要はない。
でも、気持ちが早る。
「 椿、俺をオオカミにすんなよ 」
「 え… あ、そんな!違っ 」
やだ、早とちりしちゃった?
「 まぁ、半分は… そうかもしんないけど、椿と一緒がいいから待つよ? 」
一緒がいい? うん、私も…
でも…
「 待つよ?って、なんでハテナがつくの?」
「 そこ つっこむな 」
え~ 笑える、葵。
「 雅が帰って来る前に… もう少し 」
あ… うん、私もキス したい。
二人でいるときは 二人のラブ度をアップさせてもいいよね。

