ベッドで内心 キャーキャーと弾んでいたが いつの間にか寝てしまった。
しばらくして、外からか声が聞こえて目が覚め始める。
「 ………です、はい。よろしくお願いします 」
ん…
「 まぁまぁ、ご丁寧にありがとう。私は隣の、そこに住んでますから 何かあれば言ってくださいね?よければ孫もいますし、夕食なども一緒に… 」
お婆ちゃん?
誰と話してるの…
私は寝ぼけ眼で起き、窓から顔を覗かせた。
「 お婆ちゃん?」
「 あら、こっちに来なさい、あんたのお隣さんだよ。挨拶して 」
お隣も空いていて入居することは聞いていた。
私と同じ高校に通っている子がいるとも言っていたのを思いだし、私はすぐに玄関から出ると そこには お婆ちゃんと、見知った人が立っていた。
う……
「 椿、お前のお隣さんの上山さんだよ 」
うそーっ!!
「 同じ学校だって言ったでしょ、知ってるかい?」
な、なんで… なんでーっ!?
驚きのあまり あんぐりしている私の前にいる奴は 紛れもなく 上山 葵。
ダサ男として有名な上山 葵だった。
「 よろしく、椿ちゃん 」
「 んなっ…… う… ぬぁ… 」
「 この子ったら~ ほら、椿、しっかりなさい、恥ずかしい 」
お婆ちゃん…
これはいったい どうなってんの?
「 あ、あんたねぇ!どうして 隣なのよっ だいたい… 」
「 椿!!あんたとは 何ですかっ、椿はともかく、上山さんは部屋を借りてくれたお隣さんなんだよ、礼儀を知りなさいっ!
すみませんねぇ この子ったら… 」
「 いえ全然、椿ちゃんは明るいんで…」
お婆ちゃん… そんなぁ~
上山 葵め~!

