一抹の不安が頭を過る。
葵に話したほうがいいかな…
明日会うし、葛西くんがなんで私のメアド知りたがったのか わかんないけど。
今日の事もあるわけだし…
「 は~… も、寝ちゃお! も、明日 明日!」
香伊羅には わかったと、お礼もメールで送り、私は眠る事にした。
翌朝。
私が目覚めた時、時刻は8時半を回っていた。
「 いや~ 寝すぎたぁ 」
ヤバ ヤバ ヤバ ヤバ~いっ!
葵とデートなのにぃ
寝すぎたよ~
一人ドタバタし始めるた時に限って、携帯が鳴る。
あ~ はいはい、誰よ~
「 もしもし!…あ、ママ。今日?ごめん、友達と出かけるの、しかも寝坊したし~ うん、わかった、パパによろしくね~」
ママは一緒に買い物したのが楽しかったのか、行こうと誘われた。
買い物も確かに楽しかったが、今はなんといっても 葵が優先。
「 ん~ スカートか… スキパンか… ん~…」
着ていく服に悩むと なかなか決まらない。
次から次へと組み合わせてはベッドに広げる。
一旦決まり着ても、数分後には 何となくで着替えてしまい また 悩む。
も~ 決まんないよ、早くしなきゃ…
そして下着のまま服と格闘していると、また携帯が鳴って出る。
え、誰だろ…
「 …はい、もしもし?」
『 織原?俺、葛西だけど… 』
は? 葛西くん、どうして私の番号…
メアドも知らないはずなのに、なんで!?

