手を繋いで自宅まで戻り、雅の車がある事で 私と葵は素直に帰宅した。
「 は~ お疲れちゃん、私。慌ただしい1日だった~ 」
思いきり背伸びをして、左右に体を倒しながら軽いストレッチをした。
そして 浴室に行くと湯を溜める。
着替えを手にして また浴室に行くと洗面所で歯磨きしながら鏡に写る自分を見る。
そういえば、葛西くんのお姉さん、彩香さん 可愛かったなぁ…
雅くんが彩香さん送って真っ直ぐ帰ってくるのも驚きだけど。
とりあえず、何事もなくて良かった、良かった。
お風呂でゆっくりして部屋に戻ると携帯がメールの着信を知らせて点滅していた。
「 ん? 香伊羅じゃん、なんだろ… 」
メールを開いて見れば、私は眉間を寄せた。
香伊羅の文面には こうあった。
『 葉山から椿のメアド聞かれたよ、教えてないけど。葛西が知りたいって言ってたんだって、何かあった?また教えてよ 』
なにそれ、なんで?
葛西くんがなんで… 私のメアド…
やな、予感する。
まさか…
雅くんと彩香さんがいたの 見られた?
それとも…

