お隣さんと内緒の恋話


葵と雅の3人で1階に降りペットショップに向かう。

プレイルームにいる子犬子猫が見え、私は一人駆け出し 客の合間に入った。


ヤバーい!! 可愛すぎるっ



「 可愛いな、ちっせぇ 」

「 ね!可愛いよねぇっ あ、プードルだぁ あれ ぬいぐるみじゃないの~」


あ~ 欲しい! 無理だけど 欲しいっ


「 へぇ 可愛いな、椿ちゃん 抱っこすれば?」

「 え… 抱っこ?」


そんなん出来るの?

出来るならしたいけど…


「 椿、せっかくだし 抱っこしたら?俺 写メしてやるから 」


マジっすか! いいの?


「 椿ちゃん ちょっと 待ってな 」



え… え、ちょっと どこ行くの…


雅に待てと言われ、どこかへ行ってしまったが、5分ほどして 目の前のプレイルームにピンクポロシャツを来た店員が 私の見ていたプードルを抱っこし奥に行ってしまった。


「 葵、プードル行っちゃった… 」

「 他の犬にするか?」


ん~ じゃあ、チワワかな~


抱っこしたい子犬を考えていると 雅が私を呼びに来た。


「 椿ちゃん、ここに座って そのスプレーで手を消毒な。葵も。すぐ連れて来るから 」


雅くん、なんか慣れてない?

ま、いっか。

ワンちゃん抱っこできる~!



ワクワクする私の隣で 葵が携帯を出して 私を撮る仕草をする。


「 椿、緊張してんの?」

「 え~ 少しね。だって、抱っこなんて出来るなんて思わないし 」

「 じゃあ、その緊張顔… 」


えっ、撮るつもり!?


「 椿 」


あ、ピースでもしちゃう?