目を閉じた私に 優しい唇が触れる。


頭ん中 空っぽだよ…

葵が好き…

葵のキスが好き…


キスに酔うって言うのは こういうことかな?


一旦離れた唇が、互いを求めるように重なり、葵は私をギュウッと抱きしめる。

その瞬間、違和感を感じた。


ん!?

葵、なにを… んんっ


ヌッと私の口の中に侵入してきたソレは舌だった。


な… なっ… 舌ぁー…

あうぅ、どうしていいか わかんないっ

は~… 頭がグルグルする~


甘いキスにも甘いだけじゃなく、刺激的なキスに変わった。

雅に触発されたのか、わからない。

でも、葵とのキスはやめられない。


どれくらい時間が過ぎたのか、目に見えない時間は甘さ90%、残り10%は何か…


「 椿… 好きだ 」


これで100%だ。


「 私も好き 」


私を離して、葵はキッチンへ。


私は部屋に行き、慌てて着替える。


どうしよ、何着よう!

葵はカッコいいのに、私は?

白シャツに黒地金ラメ薄手セーターにピンクのフレアスカート…

もう、これでいい!


シャツ衿のビジューが可愛いし、OKにしよ!


服が決まればあとは早い。

髪を整え、葵のもとに。


「 葵、お待たせ 」


改まると恥ずかしいって。


「 椿、可愛いじゃん 」


マジでぇ~ ほんとに~

照れるし~


「 じゃあ、デート行くか 」

「 もちろん!」


どこへでも。