私は葵と部屋にいて 何を話していいかわからずいた。


気まずい…

すっごく気まずい…

は~… ん? あ、私、やだ!


私は自分の格好に我に返った。

慌てて腕を肩に回して胸元を隠す。



私、一応 あるよ?あるよね…

見られちゃヤダけど、今はダメな気がする。

雅くんと誰かさんが あんな……


「 椿? 」

「 え、あ… えと、私 着替えてくるね 」


ダッシュするのみ!

いくら葵が好きでも 恥ずかしすぎる…


「 椿っ… 」

え… 葵?

「 ごめんな 」


後ろから私を抱きしめた葵に謝られ、力が抜けていく。


不思議…

謝られることなんて 何にもないのに、なんでかなぁ

張ってた気が緩んじゃう。


「 デートしよ、椿 」

「 うん 」


ドキドキ、ドキドキ うるさい心音。

この心音は何が言いたいんだろう…


戸惑う心音から立ち向かうためか、私はゆっくり 葵へと向き直った。

上目使いの私は どんな顔してるのかな…


でも、葵の優しい笑みは見える。


だから 私は目を閉じた。