お隣さんと内緒の恋話


雅くん、やっぱりイケメンだよねぇ…


「 はい、おはよう。急だが1時間目、2時間目はテストだ。今日はテスト週間前で昼で終わりだから しっかりやるように!」


出た、テスト… 最悪すぎる。

次は絶対 追試にはならないんだから!


1時間目、2時間目と長く感じるテスト時間が終れば みんなダラける。


終わった… とりあえず 出来た方だよ? たぶん…


「 椿、テストどうだった?」

「 笑里、まぁまぁかな。笑里は?」

「 完璧かな、一応。トイレ行ってくるね~」


笑里… あんたは賢いから いいよね。

羨まし。


「 ねぇ、椿 A組の子が呼んでるよ 」


え、A組の?

教室の扉向こうに見えた楓の姿。


やっぱり… 果たし状持ってきたとか?


「 ありがと、行くよ 」


いざ!

「 なに、用?」


強気で行くっ


「 あんたの友達から聞いてるでしょ?彼氏、連れてきなさいよ 」


ふん!やっぱりね…


「 わかった。連れてくけど、学校は昼で終わりだから どうすんの 」

「 体育館倉庫の裏、部活連中いるけど どうでもいいし、来なさいよね 」


そう言って去る楓を見ながら 私は下の方でグッと手を握った。


大丈夫、私には葵がいるんだから。

今度こそ 私が負かして誤解を解いてやる!


私は すぐさまトイレに駆け込み 葵にメールをした。

学校が終わったら 体育館創庫裏に来てと。


柚奈たちはどうしよう…

言わなくても 着いてきそうだしなぁ

柚奈たちも関わっちゃったし、葵と付き合ってる証人になるし、いっか。


気になることがあると気が張り緊張感か時間を感じさせない。

チャイムが鳴ると、それぞれが帰って行く。


私は鼻で大きく深呼吸し、かばんを握った。


さ、行くよ!