葵が目を開けて数秒、固まる。
「 …俺、この間 嫌いじゃないな 」
「 え?」
葵が言ってすぐ触れ重なる唇。
ドキドキなんて終わるはずない。
隣にいても、離れていても… 目で、気持ちで、探しては心がそばにいる。
触れ合う唇と、葵のあたたかい手が頬を包んで 長い長いキス。
誰か… 私の気持ちわかるかな?
触れて離れて触れて… アイスクリームみたい。
なくならないように甘いキスを味わうの。
葵が、私だけを見てくれる。
「 椿、なぁ 俺がA組の女子に言ってやろうか、雅の代わりに 」
「 え… そんな、いいよ!ダメ!これは、私が解決する。大丈夫 」
「 話すときは俺が一緒にいる、いいな?」
葵… 心配性?
「 うん、わかった。雅くんは先生だから 私が解決する。いいよね?」
「 雅か… 兄貴が関わるとややこしくなるから それでいい 」
私は うんと頷いて ふうっと息を吐いた。
足が、足の痛みが引いたら 楓と美乃莉に誤解だってわかってもらわないと…
「 椿、抱きしめていい?」
「 ん、いいよ、おもいっきりして 」
言われると やっぱりドキドキしちゃう。
また鼻血でちゃうかも。
葵はどうなのかな?
どれくらいドキドキするのかな?

