イケメンに挟まれた私の気分は夏の向日葵。

眩しい二人の光を浴びている。

幸せ者だと思うが、そこに女としての魅力があるのか疑問だ。


「 う、わ… すご~い!中華料理屋だ~ 葵も雅くんもすごいよ、なんか感動っ」


私が作ってたら この料理は存在しなてないな。

真っ黒料理だったはず…


「 美味しそうっ ヨダレでる~」

「 はしたないぞ、椿ちゃん。でも 誉め言葉だな 」

「 椿、マジでうまいから 」


葵、子供みたいに… あんた可愛いから!


雅が何もかも準備してくれて、三人で合掌する。


「 いただきます!」


このイケメンが作った料理のおいしさをどう伝えたらいいか、難しい。

もし、私が作っていたら 葵はどんな顔して、どんな言葉を言ってくれるのか…


いつか葵のために料理をしたいと思った。


「 椿ちゃん、ど? 味は。」

「 おいしいです!雅くん家庭科も出来るね 」

「 参ったな~ 俺は椿ちゃんのために作ってあげただけ、ね。」


ね。って…


「 雅、また殴られたいか?」

「 葵っ、落ち着いて!ね、食べよ!」


危な… 雅くんてば 葵の地雷踏まないでよね…


雅は 何が楽しいのかニコニコしている。

葵を思いからかいながら楽しむ雅。

私はまだまだ 戸惑うばかり。


ドキドキしっぱなしだよ、もう~