「うわっ」 体育館には、たくさんの人がいて、ちょっと動けば誰かにぶつかってしまいそうなくらいぎゅうぎゅう。 「きゃっ」 突然ライトが消えたかと思うと、テンション高めな声が響く。 「レディースエンッジェントルメーン!!」 「やっぱりか」 隣で愛梨が何か呟いた気がしたけど、巻き舌気味のアナウンスにかき消されよく聞こえなかった。 そんなことより、私はずっと周りの気配を探るのに必死で、全く気づかなかったのだ。