「入学生代表、三木美月」

「はい」

その瞬間周りはどよめいた。
そりゃそうだ。
かなりの美人だから。

入学式で挨拶って事はトップで入学
したってこと。

そんなの地味なやつだと思ってた。
でも、想像と違いすぎて
周りがどよめいた。

そんなの気にせず三木は綺麗な声で
スラスラと読み上げていった。

「三木さんってさ、A組でしょ?
つまり、一般人でしょ?
勿体無くない!?」

「三木さん美人!!!」

そんなふうにあちらこちらで
言われている。

黒いストレートのセミロング
前髪はセンターわけ。
目は二重で切れ長。
色白で綺麗な鼻筋に、
バランスが取れてる唇。

顔は整っていた。
手足も細くて長い。
スタイルも抜群に良かった。

確かに一般人には勿体無い。

でも、決してそれを鼻にかける
わけでもなく、三木はむしろそれを
嫌そうに歩いていた。

なんだかすごく気になった。