いつの間にか人間たちはいなくなってた
代わりに…
「鈴鶫ちゃん!」
久しぶりにみたあぐりちゃんに会った
「あぐり、ちゃん…?」
あたしが名を呼ぶとあぐりちゃんは走ってあたしに抱きついた。
「…ごめんね。あたし、鈴鶫ちゃんがあの男にあんな事させられてたの知らなくて。」
暖かい水があたしの首に濡れる。
「昨日、愛次郎さんに聞いたの。だから、ごめん…助けるのが遅くなって…」
「ううん。…大丈夫。」
「ごめん…」
あぐりちゃんはあたしに謝ってばかりだった。
「おまさん、これからどうしゆう?」
あぐりちゃんと一旦離れてその人間に向いた
「…探す。」
「何を探すの?」
「人間…。いーくんたち、探す。」
「いーくん?…聞いたことあるようなないような。あ、おまさん名前は?」
「…鈴鶫。」
「鈴鶫、か。懐かしいなその名前は。聞いた事ある名前ちや。」
懐かしそうに目を細めるその人間、梅太郎さん。
「だね。何年前だっけ…。」
その隣でまた懐かしそうに目を細める、慎太郎さん。
「鈴鶫ちゃん、その人達を探しながらあたしの家で暮らさない?」
あぐりちゃんがふとそう呟いた。



