会いたい。~それは2度と叶わない願い~




その日から毎晩毎晩人間の前に出て
お琴を弾いていた。


♪~♬~~


「いつ聞いてもいいものね。」


「そうやな~。」



♩~



あたしはただお琴を弾いてた。



違う


あたしはこんなことがしたいわけじゃない。


いーくんたちを探しに行きたい…



だから、ここから出して…



誰か

誰でもいい。


ここから出してくれればそれでいいの。



その時


「おまんらはなんしゆう?この女は人間ぜよ?!」



「本当だよ!人間を檻に入れてるなんてどうかしてる。何故周りの人らは助けてやらないの?」



ドクン


あたしの鼓動は高くなった



声は少し違うけどあの話し方…


りょーくん?
福太郎?



「慎太郎の言うとおりじゃ!」



「梅太郎。名前は出さないでくれるかな?」



慎太郎?
梅太郎?



♪~…


あたしはお琴を弾く手をやめた。