会いたい。~それは2度と叶わない願い~


また空さんに手を伸ばそうとする



が、



またその人間が止めた



「芹沢さん、飲みに行きましょう。今夜はそのために外出したのですから。」



「そうだな。こんなところで油を売ってはいかんな。さ、新見たちも行くぞ。」



「はい。」



人間たちはさっさとことが大きくならないうちに帰っていった



あたしはホッとした。



空さんが無事…



あの鋭いあれに
父様みたいに殺されるのかと思った



静かになっていた人間たちは徐々に
またうるさくなって行く。



「さ、さぁ、次の見世物はこちらです!」


主は慌てたように声を張り上げた。



人間たちがあたしの方に一斉に向く。



好奇心の目
蔑む目
疑う目



そんなたくさんの眼差しがあたしに注がれる。



あたしは一瞬意識が飛びそうになった



「人間の女の子やない?」


「ほんまやね。」



「人なのに檻にはいるもんなん?」



「さぁ。あの子は何かあるんじゃないん?」



人間たちがそんな会話すら耳に入ってこなかった