我慢
我慢
我慢、我慢、我慢…
いーくんたちに会うまでの我慢。
それまでは弱音吐かない。
誰の助けも借りない
頼るのは自分自身だけ。
あたしは少しずつ何かが変わっていく気がする
ようやく食べ終わり目線を先程の何かに向けた。
(何故人間がそこにいるんだ?)
何か、は見えないけど声が聞こえる
人間の声ではないみたい
けど、狼ではなさそう
「…知らない。あの、人間…聞いて?」
あたしは何かに答えるよう言った
(言葉分かるのか?)
「あなた…こそ。」
(これは驚いたな。人間が我らのような虎と話せるなんて。)
虎
あぁ、そうか。
狼よりも大きくて
狼よりも声が低い
と感じたのは虎だったからか。
よく聞く。
虎は珍しいって。
虎は狼より大きいって、低い声だって、
(そなた名はなんという。)
「…鈴鶫。」
(すずね…か。俺は麗。俺は人間の言葉が何故か分かるんだ。)
「そう…」
(鈴鶫は何者なのだ?)
「狼…」
あたしは一つ吠えて見せた
だけど、前よりうまくできなかった
(本当にたまげたな。人間になったのか?)
「うん。」
(…何故人間になったのだ?)
あたしは麗さんになら話してもいいと思いこれまでのことを話した
人間の言葉で話すことしか出来ないからあたしは所々詰まったけど、大体は説明した。



