…本当、皆考えが違う。
あたしは抱えてもらった子の方に行こうとした。
ズキッと右足に鋭い痛みが走った。
クゥーン
「怪我!ははうえー!薬ありませーんかー?」
1人がそう叫ぶと奥の方から大人の人間が来た。
「福太郎、何使うの?」
「この子が怪我してるから。」
そう言ってあたしを指差した。
あたしを見た人間は目を見開いてこちらに向かって来た。
近くまで来るとあたしの首の後ろをつかんで放り投げられた。
(……っ。)
怪我してるところから着地したみたいで、痛みで声も出なかった。
「ここらの動物は皆凶暴って聞くよ。そんな動物の手当なんかしたら駄目よ。」
そう言ってあたしを冷たい目で睨む
…言葉が通じなかった分ましです。
あたしは何度もそう言い聞かせた。



