会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「ふっ。それでいい。ほら、とっととお琴を弾いて練習でもしとけ。休まずにやれ。」


そういうと人間は囲いの中から出てあたしをまた閉じ込めた。


ガンッと最後に囲いを蹴ると人間は何処かに行った。



一人になったあたしは食べかけの白い塊を再びかじり始めた。



食べ終わったあとあたしは“お琴”というものの前に座った



「休まず…やる。」



あたしは微かだけどそう聞こえた。



指でさっきと同じように触ってみる。


♪~


「♪~」


♫~♪~


「♫~♪~♪…。…違う。」


♫~♪~


「♫~♪~」


音に合わせて真似して声出して見たり、
失敗したら出来るまで何度でもやった


元から真似して練習するのは割と得意な方で、そういうのが好きだからあたしは楽しかった。



(楽しいです。こんなに楽しいことは始めてです。)