会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「嫌、嫌…」



「しつこいっ!」


とうとう人間は囲いの中に自ら入ってきてあたしに近付いた。



バシン


よける暇もなくあたしは叩かれた



「……っい。」



忘れてたあの幼い頃の痛みを。



またあたしは味わってしまった。



「いいな?」



バシバシバシッと止むこともなく、人間はあたしに向かって叩いた。



「…い、や。」



「…っ。」



あたしは痛みで悶えながらも否定をした



すると人間は怒りで顔をゆがませていた



「お前がその気ならこっちもこうさせてもらう。」



そう言うと人間は胸あたりに手を突っ込み何かを取り出した。



抜くように引っ張ると微かな光でもそれが鋭く光った。



「……っ!」



父様を思い出してしまうソレ。


人間に追いかけられた事を思い出すソレ



ソレはあたしにとって1番怖いものだった



「まだ否定する気か?」



あたしにソレを近づけながら聞いてくる



「…鈴、いい。鈴…お願いします。」



あたしは必死に言葉を繋げた。