会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「……ん。」



あたしは口いっぱい頬張った。



暫く寝てたからか、一口食べるとお腹が凄い空いた。


あたしは夢中になってかぶりついた。


あぐりちゃんの手の中にあった、白い固まりがなくなった



「まだたくさんあるよ。」



あぐりちゃんはあたしに白い塊を持たせた



あたしはそれをまた夢中になって食べた



なくなってはまたもらい
食べてなくなったらまたもらい



その繰り返しをしてたらお腹が満たされていくような感じがした。



「たくさん食べたね。あ、ねぇ。名前は?」



手がベタベタしててそれを舐めようとしたら、あぐりちゃんが話しかけてきた



(名前?)


「あるでしょ?」



「…鈴、鶫。」



「すずね…ね。どういう漢字をかくの?」



(…?何を言ったの?聞き取れなかった。)



「どの字を書くの?」



どの…?
かく?


あ。



「鈴……、…鶫。」



「鈴に、鶫ね。そっか。じゃ、鈴って呼ぶね!鈴!」



嫌だ。
その呼び名前は嫌だ。



ちゃんと名前で言ってほしい。



あたしは首を振った。



「名前…。……鈴鶫。鈴…嫌。」



「よっぽど大事な名前なのね。分かった、鈴鶫って呼ぶよ。」



「…うん。」



「さてと、また明日来るから。今夜はもう寝てね。…って言っても起きたばっかりよね。」



「…寝る。」