会いたい。~それは2度と叶わない願い~


(そうじゃ、名前はどうするんじゃ?)



「変えない…」



(そうか…。鈴鶫、わかった。)



「…この、名前…。気に入ってる…」



(さぁ、わしについて来い)



籟様はゆっくりと翼を上下に揺らした



あたしは立ち上がった



けど、始めてだからふらついてしまう



「…歩きにくい…」


(文句言うでない。なんなら元の姿に戻そうか?)


「…嫌。」


籟様はどんどん先に進んだ。


あたしは見失わないように後をおった。



ん?
そういえば元の姿に戻れないんだから…



あ、籟様

あたしを騙しましたよね?



「…どこ…行くの?」



(町じゃ。そこなら、人間がたくさんおるからな。)



「…ま、ち…?」



初めて聞く言葉。



あたしは何か分からなかった。



だから籟様に聞こうとした。



その時後ろに気配と匂いを感じた。



けど、何故だか胸騒ぎがする



籟様に知らせようか
籟様にしらせまいか



あたしの答え次第で何かが変わって行くような気がして



あたしは立ち止まって考えた。



相手を調べてどうするかに決めた。



あたしは匂いを嗅いだ



「……この匂い。……人間?後ろからする…」



(ほっとけ。そのうちいなくなる。)



あたしは思わず声に出してたみたい。



けど、言ってしまったからにはもう遅い



「…殺される。」