会いたい。~それは2度と叶わない願い~




その後各自解散となった



(鈴鶫、ちょっといいか。)



皆がいなくなった後動けなかったあたしを呼んだのは擂。



(何?)



(あいつらがいなくなったんだ。だから、諦めろ。)


そう言うと擂もまた皆と同じようにどっかに行ってしまった。


残されたあたしは擂の言葉が頭から離れない。


諦める?

一体何を諦めろって言うの?



ねぇ、擂教えてよ。



その理由も、恋というのも…



教えて……



あたし苦しいの



最低かもしれないけどあたしね狼であることが嫌なの。



狼である皆が嫌いなの



大嫌いな人間が憎いのに、狼よりも人間が好きなの



人間ともっといたい

いーくんたちともっともっといたい



こんなあたしってどうかしてるよね。



ワォーーン



あたしは半分程欠けている月に訴えるように吠えた。



これはあたしが生まれて5度目の夏の出来事だった。