(…今日、あの人間たちがたくさんのものを持って何処かに行っていた。多分、俺らみたいに住処を変えているんだと俺は思う。)
(え…。)
(それは良かった。人間が少なくなってわしらは助かる。)
一匹の狼が言った。
(そうだな。人間がいなくなって清正するな。静かになる。)
(怯えなくていいのね!)
それに続きまた一匹、一匹とみんな口々に言い出す。
あたしは頭が真っ白になってそれどころではなかった
(………)
(…鈴鶫。)
(…な、に?擂。)
(あいつらがいなくたって俺が、俺らがいる。だから、さみしくない。な?)
擂は時々凄いと思う
あたしが思ってることがわかってるみたいに話すから驚く。
(…うん、ありがとう。)



