会いたい。~それは2度と叶わない願い~


朝と同じようにお互い無言で帰ったけど、家が近くなった時あたしは先輩に話しかけた


「先輩、改めて卒業おめでとうございます。」


「ん、ありがとな。」


「今まで送り迎えをしてくれてありがとうございました。」


「俺がいなくて大丈夫か?」


「大丈夫です。…そう言いたいんですけど、大丈夫じゃないです。」


あたしは立ち止まって先輩の袖を軽く握った


「先輩がいないとあたしは大丈夫じゃないです。寂しくて学校に行けれなくなります。」


かっこ悪いけど、恥ずかしくて俯いた


「…リン」


すぅと、息を吸って顔をあげた


「あたし、先輩のことが___」


そう言いかけた時、先輩に腕を引っ張られ胸の中へ


…っ、今抱きしめられてる?!


「言うな。」


「…っ。」


やっぱり、振られてしまった…


涙が出そうな時


「俺に言わせろ。



お前のことが好きだ」


甘くて熱くて低い声


その声があたしの耳元をくすぐった


あれ?


『前』にも『以蔵さん』に好きって言われたような気がする

…いいや、気がするんじゃない