リンが目の前にいれば俺はもう何もかも捨ててもいいとさえも思ったこともある
それだけリンが生きて目の前にいてくれるだけでいい
「先輩が卒業したら、あたし1人で行かなければなりませんよね…。はぁ…」
「寂しいのか?」
「…寂しいです」
「だろ?…って、は?」
一瞬、聞き間違いかと思った
いつものリンなら、寂しくなんかないです!って、生意気な口を聞く
だから、こう素直っていうか期待させる言葉を言うなんて珍しい
「先輩と一緒に登下校出来なくなるなんて寂しいです。」
もう一度リンは顔を赤くしながら、目を潤ませ俺を上目遣いで見るように言った
「では、先輩。また明日です。さようなら。」
いつの間にか家に着いたのか、リンはそそくさと家の中に入ってく。
さっきの言葉、自惚れてもいいのか?
暫くの間そこから動けずにいた



