「あんた、鈍臭そうだからな。」
「…っな!初対面の人にそんなことまで言われたくないです!」
あたしはキッと睨むと先輩から逃げるように走った
ドンッ
「いたた…」
前をみて走ってなかったから誰かとぶつかった
その弾みで持っていたカバンの中の物が散らばったり尻餅をついたりした
なんで今日に限ってカバンを閉めてなかったんだろう
「大丈夫ですか?」
と、ぶつかった相手は散らばったものを拾いながらあたしに聞いてくる
「は、はい。大丈夫です。すいませんでした。」
全部拾ってもらい、絆創膏までくれた。
「本当にすいませんでした。」
「ううん、いいよ。気を付けてね。」
ぶつかった相手が優しい人でよかった
あたしがホッと息をついた時、コツンと頭を叩かれた
「ばーか。言ったそばから鈍臭さが発揮されてる人初めて見た。ある意味凄いなあんた。」
「うぅっ。」
グゥの根も出なかった



