「なぁ、なぁ。」
「何?」
「運命の相手って信じるか?」
「…阿呆らし」
「んな!俺は今真剣なんやで?!」
「あーはいはい。」
何時も変わらない帰り道には、俺と親友が世間話をしながら歩いていた
「…っし!」
何かが聞こえた俺は親友の口を閉じて、耳を澄ました
「…っ。」
「あ、おい!なんや!?」
微かに聞こえた。
女の子の泣き声が。
俺は親友を置いて聞こえる所を探した
「…っうぅ。」
「おら、この汚れどーしてくれんだよ?」
ようやく探し当てた
女の子は俺らと同じ制服を着てた
それと厳つい男の人が四人程
俺はそこへ行こうとした
が、
「なんしちょん?」
「…っ。」
後ろから変な声が聞こえ肩がビクッとした
慌てて振り向いた
そこには天パなのか髪の毛がくるくるした奴と、メガネをかけてて見た感じガリ勉って感じの俺と同じくらいのかっこいい男の子がいた
「ちょ、駄目だよ。知らない人に声かけたら。」
「ええんよ。おー?何見よるん?あれか?あちゃー、酷いなぁ。」
「助けに行こうか。」
「…んー、俺パス。」
「はー?ほら、行くよ」
「えー、面倒臭いちや。」
ガリ勉くんは天パをひこずるように引っ張って女の子の元へ行こうとした