俺たち新選組は江戸に向かう途中、新政府軍が打った銃が俺の横腹を貫通した
それ以来この様だ。
血は溢れるばかりで、意識も朦朧としてる
近くの小屋へ行って傷が治るまで…っていうのは出来ないため、仕方なく江戸へ向かう船で治そうと、副長は言った
けど、傷は一行に治る気配すらない
「あいつが生きてるんだから、お前も生きろ」
「…う…、そ…です…ね?…つぐ、み…は生きて…な…い。」
聞いたんだ
俺が撃たれる前々の日
あいつら…新政府軍の連中が話してるのをたまたま聞いてしまった
ー『鶫さんが亡くなったんだと。』
『嘘だろ?』
『俺も聞いた。鶫さんが亡くなってあの堅物の山縣さんが泣いてたって。伊藤さんも泣いていたって。』
『なんでまた急に…』
『詳しくは分からないが、ある日鶫さんがいくら起こしても起きなかったんだ。不審に思った勝先生が心臓の音を確かめたんだ。案の定、鶫さんは亡くなっていたって話だ。』ー
と、そこまで聞いて俺は静かに立ち去ったんだ



