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『拝啓、今宵は月が美しくなりそうだ


臭い台詞かもしれないがお前の方がよっぽど美しい。


さて話は変わるが、俺は昔小さな狼の子を龍馬と慎太郎で助けたんだ。


その子を飼うことにして"鈴鶫"の名付けたのを忘れない


鈴鶫と過ごしてきた日々、俺の生活や周りの環境が変わったんだ


生きるのが楽しくなった


夜が来て、朝がくるのが凄く楽しみになったんだ


このまま一生続いたらいいと思ったら、ある日突然いなくなってしまうんだ


いなくなったと同様に俺は生きた心地もいなくなった


昔からお前が全てだったんだ


お前は狼だろ?


最近何かを忘れたような気がしたが、鶫が言ってくれた事で俺はぽっかり空いた思い出を思い出すことができた


お前があの時の狼だと思うと、接するのに動揺してしまったんだ。


嘘なんじゃないかと


信じられなくて俺はお前を避け続けた