会いたい。~それは2度と叶わない願い~



立ち去った後、干城さんたちを探した


近くの小屋、近く小屋…


椋さんに言われた通りここら辺の近くの小屋を探した


暫くすると案外近くにあって少し驚いた


「お帰りなさい、鶫さん。」


小屋に入ると椋さんがそう迎えてくれた


「只今戻りました。伊東さんの具合はどうですか?」


「無事命を取り留めました。」


ちらりと椋さんは奥へと目をやる


そこには伊東さんが規則正しく眠っていた


その隅で腕を組んで目を瞑ってる干城さんの姿もあった


「椋さんありがとうございます。」


あたしは深く頭を下げた


「いいんですよ。それよりも、うちの主が事を起こしてしまい申し訳ありません」


椋さんも深く頭を下げた


あたしは頭をあげて椋さんを慌てて止めた


「頭をあげてください!えっと…、干城さんがしたことの償いに伊東さんの命を助けてもらった…ってことでいいですか?…図々しいですかね?」


「鶫さんが、それでいいならそれでいいですよ。」


椋さんは頭を上げてそう告げた


「それでいいですよ。」


あたしはそう椋さんに言った


「では、この話は終わりと言うことで。明日、勝先生がいる江戸へと向かいます。そのためにもう寝ましょうか。」


「はい。」


あたしは椋さんの後について行き、少し暖かいところで寝かさせてもらった