会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「福太郎!手首を出して見なさい!」



先生がやってきた。



「はい…」



あたしは福太郎から離れた



福太郎は先生に薬というものを塗ってもらってる。



時折福太郎は痛いのか顔をゆがませていた



クゥーン
(…あたしのせいだ。あたしが約束を破って皆に会ったから………。)



ふわっとあたしの知ってる温もりに包まれた。



「大丈夫だ。今のは福太郎が悪い。あんな警戒心丸出しの狼に油断して手を出したんだから。な?」



いーくん……



「それにあいつは案外不死身だからな。ちょっとや、そっとのことでは死なない」


「いーくん!あははは、怪我しちゃった!」



怪我してるのにも関わらず福太郎はこちらに笑顔で走ってきた。



「ほら、不死身だろ?」



ガウッ
(うん!ありがとう!)



あたしはいーくんを突き飛ばし、その上にのり福太郎にやったことをした。



「もしかして、お礼なんじゃないかな?」



「は?」



「さっきね、僕が布切れを緩めてあげたら、同じことされたよ。」



「……そっか。」



またあたしが好きな顔であたしを見る



心臓あたりが痛い



苦しい



何故だろう。




苦しいなんて、嫌なのに


この苦しみは嫌…じゃない。