「以蔵さんは、冷たくて少し強引です。けど、不器用な優しさがあたしは好きです。以蔵さんとは毎晩空を見上げてましたよ。飽きることなく2人で見てました」
以蔵さんと一緒に空を見上げるようになって益々空を見上げるのが好きになった
「以蔵さんがいないこの世は凄く苦しくて居づらいです。いつも隣に以蔵さんがいてくれた。隣にいなかったことはなかったんです。」
「…そうなんやな。」
「はい。」
「なら、鈴は?」
「え…?」
「今度は…、鈴…のこと、教えて…ほしい」
「あたしですか?」
「そうやで…。鈴の好きな食べ物…は何や?」
食べ物?
「あはは。」
結構斬新な質問だったので思わず笑ってしまった
「この流れで食べ物聞きますか?あはは、山崎さんって面白いですね。」
山崎さんにそう言ったら、手が伸びて頬を触られた
「…!」
「やっと、…笑った。さっきから…暗い…顔してんで?」
山崎さんが微笑んだ
以蔵さんの笑顔とは全く違うように見えた



