「…な、なんで…。」
「なんでやあらへんやろ…っく。」
「山崎さん!」
山崎さんはあたしを庇い、肩から背中にかけて斬られていた
原田さんが槍で斬った人を殺した
その隙に永倉さんは平助くんをつれて何処か安全なところへと皆に見つからないようにこっそり移動してた
原田さんは隊士に指示してて引き上げていた
幸いにも偶然
もう抗争は終わっていた
「山崎さん!」
あたしは山崎さんの側にいき、膝の上に山崎さんの頭を乗せた
「はは…、背後を狙われ…るなんて…武士…失格やな…。」
山崎さんは苦しそうにあたしの頬を触る
「このくらいの傷は治せまれます。だから、死ぬ前提で言わないで下さい。」
あたしは着流しの袖を口で切り傷口を縛った
この傷はこれで大丈夫。
山崎さん、少し楽そうな顔をした
痛みはするけども、命には別条はない
あと少し手当てが遅かったら大量失血で危なかった
「はは…。なぁ…」
山崎さんはポツリポツリと話し始めた
「…鈴が火事にあう…前にな、摩訶不思議な夢…見てん。」
「摩訶不思議…?」
あたしは山崎さんの話に耳をかたむけた



