「あたしには出来ません。もう人は殺さないと決めたんですから。今度は人をお守りしたいのです。伊東さんがいないとあたしは嫌です。もう会えなくなるなんて嫌ですから!」
「鈴がどんなに言おうとも私の考えは変わらない。今殺されなくても私はいつかは新選組に殺されてしまう。もうやることはやったと思うわ。」
伊東さんは本気であたしに頼んでる
けど、そう簡単に要求を飲めることは出来なかった
「殺しません、殺させはしませんから」
「鈴今からやるのよ。今しかないから。…命令よ。」
「…ずるいです。あたしに命令と言えば飲み込むと思って、」
「鈴。」
「…駄目です。どう足掻いたって駄目なものは駄目ですから!」
「なら、こちらに来て。刀はしまって。ほら。」
伊東さんは両手を広げあたしを呼んだ
あたしはその様子を見て伊東さんに駆け寄った
胸に飛び込むとあたしに何かを握らせ、グサっと嫌な音が聞こえた
「え…」
あたしは咄嗟に体を離す



