会いたい。~それは2度と叶わない願い~


お互い共通点があったからかもしれない


雨の日が好きなあたし、
同じく雨の日が好きな擂



あと…



「鈴鶫の仲間?大きくて、鈴鶫とはかっこいいね。」


福太郎は擂に近付いた。



ガウッ
(福太郎!近付いたら駄目!)



ガルルル
(俺に触ろうとするなっ!)



擂は尖った歯を見せたかと思うと、福太郎に噛み付いた


「……いっ!!!」



福太郎の声は大きかったから、さっきまで気付いてなかったいーくんたちがこちらに急いでやってきた。


「福太郎?!」


福太郎は運よく傷は浅くて血が出てるだけだった


けど、そんな福太郎たちの態度が気に食わないらしく擂はまた襲いかかろうとした


ガウッガウッ
(擂!やめて下さい!)


あたしは福太郎の前に立ち塞がった。



ガウッ
(どけ、鈴鶫。何故邪魔する。俺は人間が憎いんだ。)


そう、擂はあたしと同じく…いや、あたしより、他の狼より人間を憎んでる。