会いたい。~それは2度と叶わない願い~


「失礼します!」


俺は勢いよく襖を開けた


「山崎、お前勝手に、」


「副長、鈴が逃げました。」


副長の言葉でさえも遮った


俺の言葉を聞いた副長はみるみる顔を険しくした


「…っ!井上さん、悪りぃがあんたはあいつを探すのにまわってくれねぇか?」


「勿論いいよ。4番隊は連れて行ってもいいんだね?」


「あぁ。すまねぇな。」


井上さんは立ち上がり部屋を出てった


「後は伊東の野郎が作りやがった御陵衛士の方を始末しろ。伊東本人の暗殺も頼んであるからな。」


そう言うと副長は口角をあげた


そういう時は大抵成功する時。


周りの者はその意見で納得したが俺は納得できなかった


伊東の暗殺よりも鈴を探すべきではないのか?


鈴にはもう会えないのかも知れない


鈴がいなかった3日間は長く感じた


胸にぽっかりあいた感じだった


もうそんな思いはしたくない


今の鈴の心は弱ってる


大切な人を全て失った、と先程言っていた


そんな心の隙間に入り鈴を惚れさせたい


本当に俺はずるい


けど、そうでもしないと鈴には振り向いてくれはしない