「…この前の話だが、平助は助けるでいいんだな?」


「あぁ。平助だけは助け出す。」


副長たちはこれから伊東さんの暗殺を行う為について、藤堂さんはどうするかと話し合っていた


俺はぼーっとその話を聞いていた


先程の鈴の様子が俺の頭から離れない


離れようとしない


今まで見たこともないような表情で局長に切迫詰まってた


鈴が鈴鶫だと、副長は言っていたが


あれはかまをかけていた


鈴はまんまと作戦に乗られてしまった


今思えば鈴はあの火事があった日の夜に男の名を呟いていた時に岡田以蔵の名を呼んでたと気付いた