「いいですか?この茂みに入ると少し大きめの穴があります。そこを出て下さい。外に出れますから。」


そう言って椋さんはあたしに背を向けた


「椋さんは?」


「私は少し情報を手に入れて後ほど出ますから。大丈夫です。何度もしてますから。」


「なら、平助くん…いえ、藤堂さんの情報も少し聞いてきて下さい。お願いします。」


そういうだけ言ってあたしは静かに茂みに入り外へと抜け出した。