「記憶ですか?あたしまだ、」
「嘘をつけ。お前が抜け出したこの3日間で何と無くお前の事が分かった。だろ、山崎。」
「…!」
あたしは後ろで控えていた山崎さんを見た
「はい。副長の言うとおりです。」
あたしと目を合わさずに淡々と告げる
あたしは頭の中で整理をした
落ち着け自分…
これは罠
あたしが墓穴を掘ると思ってそう言っているだけ
「…あたしは本当に記憶がまだ蘇ってません。逆に土方さんに聞きます。なら、あたしはなんだととおっしゃるのですか?」
あたしは土方さんの出方を探るように見返した
「お前、佐伯三郎って奴を知ってるだろう?」
「いいえ。」
「いや、知ってる筈だ。なんせ、お前がそいつを殺したのだからな。」
「……!」
なんで…
なんであいつを殺したことを知ってるの
他の皆さんは今知ったかのように驚いていた
あたしは動揺しないように心を落ち着かせた



