屋敷を抜けると走って走った
「…っ。」
走ると誰かに腕を掴まれた
「…捕まえたで」
聞き覚えのある声が聞こえた
後ろを振り返ると山崎さんがいた
「…っ、や、山崎さん…っ!」
どうしよう
涙が出てるし、新選組に捕まるし
本当にどうしよう
「鈴、この3日間どこに行ってたんや?」
「…っ、鈴ってもう呼ばないで下さい!」
「…っ?!」
また鶫って呼ばれてたからかな
もうあの名で呼んで欲しくなかった
主に呼ばれてた名で
「あたしは、あたしは…っ!」
「なら何がええんや?」
「えっ…?」
「ここではまずいから、一旦戻るで」
山崎さんはそう言うとあたしをひこずるように西本願寺へと連れて行かれた



