「…俺が、」


「失礼します」


ガラ


干城さんの言葉を塞ぐかのように誰かが入ってきた


「朝餉をお持ち致しました」


髪が長い男の人が入ってきた


「…誰?」


「椋だ。」


「え…」


その人の代わりに干城さんが答えた


「俺の使いの椋だ。」


「初めまして。椋と申します」


「こちらこそ初めまして。鶫です。」


あたしと椋さんはお互いにお辞儀をした


「椋、もう下がってろ。」


「御意」


干城さんに軽くお辞儀をすると部屋から出て行った


「干城さん。先程何か申しましたか?」


「いや、なんでもない。さっさと食え。」


そう言って干城さんはあたしに朝餉を渡す


あたしはそれを受け取り食べた