布団から出て俺は散らばった自分の服を着た


椋を呼び、鶫のために新しい着流しを用意させた


着流しを受け取ると、起こさないように鶫に着させた


「椋」


「なんでしょう」


「俺がしたことはいけないことだったか?」


「…それは私が決めることではありません。」


「そうか…。」


「…後悔はしていますか?」


「いや。寧ろ、罪悪感すらないんだ。なんか俺のものにしてやったから、嬉しいのか?…複雑だ。」


「そうですか。」


椋と俺はそれっきり黙っていた


鶫が起きたらなんて謝ろうか


俺はずっと起きてくるまで考えていた