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「…泣き止んだか?」
「はい。」
「そりゃ、よかったよかった。ふわぁ。ねみぃな。」
涙もようやく収まった
昼時だったのにもう夕方になってた
「さて、そろそろ戻るか。」
あたしが泣き止むまで座ってた干城さんが立ち上がって帰ろうとした
あたしは干城さんを呼び止めた
「何?」
「文、読むから…。側にいて。」
「ん。」
干城さんはあたしのところにもう一度戻ってきてあたしの隣に腰掛けた
あたしは慎太郎さんからもらった以蔵さんの文を開けて読んだ
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