会いたい。~それは2度と叶わない願い~


ガウッ
(いーくん!これあげる!)



あたしは兎をいーくんに差し出した



「兎…?俺にくれるのか?」


いーくんはあたしと同じ目線になるように屈んだ。



ワォーン
(はい、いーくんにあげます!)



「なんだか、俺の言葉が分かる見たいでくすぐったいな。」



ニコッといーくんは笑った。



あたしはいーくんの頬に摺り寄せた



そんなあたしにいーくんはつつみこむように抱えた



「でかくなったな。」



この温もり…
久しぶり



「よし、龍馬。さっきの続きしよっか。鈴鶫、近くで見てて。」



その温もりはすぐ消えていーくんはあたしから離れて元いた場所へと戻ろうとしていた


「……は?」



「え?いー…くん、だよね?」



「何言ってるんだ?俺だけど?」



いーくんは最初と違い凄い笑顔だった



最初は見違えるほど無表情だったんだから



「全く…。鈴鶫は凄いな。」



りょーくんが小さく呟いたのをあたしは聞き逃さなかった。