「やらさせて下さい。」
「…うん。君なら、言って…くれると、思ったよ…」
「慎太郎さん。」
「…っう!」
また慎太郎さんは苦しそうに顔を歪めた
「干城さ___…」
「しっ…」
干城さんを呼ぼうとしたら慎太郎さんに口を遮られた
「…でも。」
「いい…の。それにしても、…っはは、まさか高杉の…思いを、僕たちに…託されたのに…、その思いを、見届ける…ことすら、…いや、その思いを成し遂げる…ことが出来ずに…死ぬ…なんて…」
「きっと、慎太郎さんと龍馬さんがやったことは絶対成し遂げられます。」
知ってる
あたしが新選組にいた時も
あたしがまだ記憶を無くす前も
2人が実現しようとしている国にするために頑張って来たことくらい
だから、大丈夫。
2人ならきっと夢を叶えられる
あたしはそういう意味も含めて手を握った
「…っありがと…鶫ちゃん。…ううん、鈴鶫ちゃん…。」
「こちらこそ、ありがとうございます。」
「…僕、疲れた…よ。…おやすみ、鈴、鶫ちゃ…ん………」
その時慎太郎さんがあたしの手を握ってた力がスルリと無くなった
あたしは口を噛み締めてそっと手を話して慎太郎さんの頬を触った
「…っおや、すみな…さい……っ。」
優しく慎太郎さんの頭を撫でる
昔あたしを撫でてくれたから
今度はあたしが撫でる
何度も何度も
暫く撫でるとあたしは立ち上がって部屋の外にいる干城さんたちを呼んだ



